強面勘違い年下男と見た目詐欺なアラフォー女
『木田さん、この書類お願いできますか』
ドス声で後藤君にご指名された木田さんは入社半年の25歳。
仕事は遅いが、間違いなく完璧に書類を作成してくれる子で急ぎではない仕事は、みなさん大概木田さんに頼む事が多い。
可愛い系癒し系の感じで、いつもほんわりと笑っているのが印象的だ。
因みに、私は彼女のこのほんわりとした笑顔を好ましく思い社長に採用を薦めた。
話を戻して。
その木田さんは、自分の名前を呼ばれて冗談抜きで肩を大きくビクつかせた。
後ろから見ても解る。
顔面蒼白になってるだろうな。
それでも本棚超しに後藤君から書類を受け取ろうとしていた。
手はブルブルと震えている。
『後藤さん、その仕事私が引き受けても良いですか?今、私手が空いているので』
私が手を挙げてそう言うと、勢いよく振り返った木田さんの顔はぱあっと明るくなっていた。
うんうん。
断らなかっただけ偉いよ木田さん。
とっとっと、と後藤君の席まで行って書類を受け取り
『何時までに仕上げればいいですか?今日中ですか?』
『え……っと、急ぎ、じゃないので。明日まででも構わない、です』
『解りました。一応2パターン作成するので後でどちらが良いか仰って下さい』
『は、い』
そう言って後藤君に一礼をして自分の席に戻った。
戻る時木田さんの肩をポンポンと叩いて。
ドス声で後藤君にご指名された木田さんは入社半年の25歳。
仕事は遅いが、間違いなく完璧に書類を作成してくれる子で急ぎではない仕事は、みなさん大概木田さんに頼む事が多い。
可愛い系癒し系の感じで、いつもほんわりと笑っているのが印象的だ。
因みに、私は彼女のこのほんわりとした笑顔を好ましく思い社長に採用を薦めた。
話を戻して。
その木田さんは、自分の名前を呼ばれて冗談抜きで肩を大きくビクつかせた。
後ろから見ても解る。
顔面蒼白になってるだろうな。
それでも本棚超しに後藤君から書類を受け取ろうとしていた。
手はブルブルと震えている。
『後藤さん、その仕事私が引き受けても良いですか?今、私手が空いているので』
私が手を挙げてそう言うと、勢いよく振り返った木田さんの顔はぱあっと明るくなっていた。
うんうん。
断らなかっただけ偉いよ木田さん。
とっとっと、と後藤君の席まで行って書類を受け取り
『何時までに仕上げればいいですか?今日中ですか?』
『え……っと、急ぎ、じゃないので。明日まででも構わない、です』
『解りました。一応2パターン作成するので後でどちらが良いか仰って下さい』
『は、い』
そう言って後藤君に一礼をして自分の席に戻った。
戻る時木田さんの肩をポンポンと叩いて。