I love youを日本語に
「ユウー、ご飯食べよー」
机に顔を伏せたまま、上げることができなかった。
「ユウ?」
肩に美帆の手が乗る。
それを感じて、美帆の手首をぎゅっと握った。
わたしは、バカだった。
「ユウ?え、何、なに!
なんで!」
わたしは、愚かだった。
「なんで泣いてんの?!」
美帆の顔を見たいなのに。
それなのに、涙がそれを邪魔する。
「美帆」
「な、なに?!」
どうしてもっと早く、気づけなかったんだろう。
「わたし、」
鼓動が速いままで、言葉が続かない。
「わたし、」
ふーぅと大きく息を吐きだして、唾液をぐっと飲みこんだ。
「トシが好きだった…」