I love youを日本語に
決意したのはいいものの、
そういうときに限って、ふたりとなかなか会えない。
気まずくて、あかりにもユウにも連絡できなくて、
大学内を歩いていればどこかしらで会うだろうと思っていたのに、
それすらも叶わない。
いつもなら1日1回はあかりにもユウにも会うのことがあるのに。
いや、本当のことを言うとあかりには毎日会っている。
なんせ同じ学部だ。
二人ともが受講している講義はいくらでもある。
でもあかりとなかなかタイミングが合わないのだ。
たぶん、それはきっとあかりがわざとやっているのだろう。
いつもならもう少し余裕をもって来るはずなのに
あの日以来教室に入ってくるのはチャイムが鳴るギリギリのタイミング。
講義が終われば誰よりも早く教室を出て行く。
余程、俺に声を掛けられたくないのだろう。
こんな状況で、どうしろと?
……あ、いや、簡単な話か。
連絡、すればいいだけだ。
そう、それだけ。
頭で分かっているのに、
指先は素直に動いてくれない。
スマホの画面を見つめて、
「……はあ」
溜め息をついた。