星になれたら
「亜矢…」


「亜矢さん…」



「…ヨースケ、ジュンを責めないで」

亜矢は気まずそうにうつむく。

「あたしにも…言われてるみたいだから」





ジュンはハッとしたように亜矢を見る。



「亜矢さん…」





「ジュン…ジュンのこと、好きよ。



あったんも、夏樹も大すき!


でもヨースケは…


ヨースケのすきは違うの。」






「…」


ジュンは逃げ出した。



「ジュン!」



亜矢が追いかける。


「亜矢!」


「ちょっと待ってて!すぐ戻る。」

亜矢は僕に笑顔を見せると走っていった。





「亜矢…」


不安になった僕の肩を誰かがぽんと叩く。


振り返るとアツシさんだった。



「心配すんな、亜矢はお前やジュンなんかよりもずっと大人だ。」



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