私のイジワルご主人様
鴻上くんはあたしの手の中にサイダーを転がすと、紅茶を開けた。
え?うそ、これって鴻上くんのおごり?
わぁあ、もったいなくて飲めないよっ。
ああ、でもせっかくなんだし、飲んだ方がいいよね?
先ほどまでの怒りは嬉しさのあまりどこかに吹っ飛んでしまった。
こんな飲み物ひとつで舞い上がってしまうあたしはかなり重症なのかもしれない。
「ありがとう」
満面の笑みを浮かべてお礼を言うと、鴻上くんは一瞬目を見開いたあと、イジワルな笑みをその口に浮かべる。
「どういたしまして。でも今すぐにはソレ、飲めないからな?」
「え?」
プルタブにかけた手が思わず止まり、
ーなんで??
あたしの中に疑問符が浮かぶ。
「自分の行動を思い返してみなよ」
あたしの行動…?
……………………。
………………あ!!