私のイジワルご主人様

あの日、プリントをまとめる作業で鴻上くんが持ちかけてきたゲーム。

一応頑張るつもりでいたけれど、ご褒美の内容がたいしたものじゃなければ正直負けてもいいかって思っていた。

まあ、何をさせられるのか不安がなかったといえば嘘になるけどね。


今までさせられたことといえば……。

………………うん、考えないでおこう。


それはさておき。



『ご褒美をあげるよ。ご褒美の内容は…日曜日、散歩に連れていってあげるよ』



このご褒美はあたしをやる気にさせるのに十分すぎるほどだった。


だって、鴻上くんと散歩だよ?

つまり、お出かけ!!
一般的にこれってデートだよね?


デートっていったら、手をつないだり、肩を抱いたり、人目がないところなら抱きしめちゃったり、もしかしたらキスまでしちゃうかも!?な、イベントだよね?


…いやまぁ、彼女ではなくて犬扱いのあたしに鴻上くんからのハグやキスはあり得ないけど。

でもこのご褒美は欲しい!!


それからあたしはものすごい勢いでプリントのまとめ作業にとりかかり、そして見事に時間内に終わらせた。


そして今、ここで鴻上くんを待っている。



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