私のイジワルご主人様

同時に耳元に感じる鴻上くんの息づかい。



「ひな」



甘い声で名前を呼ばれて肩が跳ね上がる。

い、いいいいま、ひなって…!!

しかも近い、近い!!



「ごめんって。だから機嫌なおして?」



きゃああああ!!
この声はヤバイって!!


甘えるようにささやかれてあたしの全身が熱を持つ。

もうどうすればいいのか、頭が働かない。

ととととりあえず離してもらわなくちゃ。



「わかった、わかったから!!はな…っ」



「くくっ…ワンちゃん、カワイイ」



離して、ともがくあたしをその腕に閉じ込めて鴻上くんは楽しそうに笑いだした。


うう…犬はご主人様にはかなわないってことなのかなぁ。
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