隣り合わせ
そんな事を思いながら、結局バイト先の近くまで、麻衣と一緒に帰る。


麻衣には、昨日のお礼も言いたかったし…聞きたい事もあった。


原田さんが言ってたのを、純粋に信じる俺もどうかな?と思う。


俺は、かなり疲れていた。

自転車を押す力もだるい。

夕方の太陽が、何だか今日一日、損をした気分にさせた。


「昨日は助かったよ!」


「あっ〜手芸屋さん?」


麻衣は、帽子を被り…思い出したかのように答えた。


「あぁ…。」


「よかったね!」


それ以上麻衣は、原田さんの事には触れなかった。


「ところで?こないだの飲み会、あのまんま帰ったんだって?」


前から聞こうとしていた事を、麻衣に質問した。


まぁ、今さら何だけど。


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