アシタノヒカリ
そう言って、私の首に触れる。
忘れていた。
誕生日にもらったネックレスを今、身に付けていたんだ。
隠すにしても、もう見られてしまった。
それに、あれを見たからと言って私の気持ちが変わった訳じゃない。
ただ、現実を見るのが怖くて逃げたかっただけだ。
「翔くん、私だって気持ちは変わっていないよ。
ただ、好きなだけじゃダメなこともあるし、現実から逃げたかっただけなの……」
「知那を責めるつもりはないよ。逢うかもって、想定しなかった俺も悪いから」
ごめんね、と優しく私を抱き締めた。
そのとたん、私の涙腺は崩壊してしまった。
ずっと我慢していたものが、今になって流れてきた。
それを、翔くんは何も言わず頭を撫でてくれた。
優しく、そっと。