きみへの想いを、エールにのせて
「なぁ、茜」
「なに?」
「お前、もうマネージャー辞めないか?」
一瞬動けなくなった。
真夜さんだけでなく、まさか卓君にこんなことを言われるなんて。
「どう、して? なんの役にも立たないから?」
たしかに、いてもいなくてもきっと変わらない。
私はタイムを計ったり、試合の時に荷物番をしているくらいだから。
「違う。もう結城のために泣いているところを見たくない」
前回の試合のことを言っているんだ。
結城君が完全復帰したのがうれしくて、号泣してしまったから。
言葉が出てこない。
もう泣かないと約束できない。
「でも……私は、卓君と付き合ってるんだよ?」
なんとか吐きだしたその言葉には、罪悪感がまとわりついていた。