秘密のカレはV(ヴィジュアル)系
「かおり…結婚しよう!」

俺はストレートに想いを伝えた。
かおりは戸惑ったような表情で、なんだかんだと言い訳をしてきたけれど、そんな言葉は俺の耳には残らない。



かおりはまだ年のことを気にしているようだった。
馬鹿馬鹿しい。
そんなもの、俺たちの間には何の意味もなさないことは、かおりだってわかってるはずなのに…
やはり世間体を気にしているんだろうか?
それとも、まさか…俺のことは最初から遊び……??
いや、そんなことはない。
俺は確かに彼女に愛されているのを感じていた。
それは自惚れなんかじゃないはずだ。
俺はかおりを愛し、かおりは俺を愛してる…
それは勘違いなんかじゃないはずだ。



かおりは、結婚っていうのはただ付き合うのとは違うんだ…と。
一緒に住まないとわからないことだってあるんだって言った。
確かにそうかもしれない。
でも、それなら、一緒に住んだって俺達は今まで通りうまくいくんだってことを証明すれば良い。



俺は身の周りのものだけまとめて、次の朝、かおりの家に向かった。
< 58 / 204 >

この作品をシェア

pagetop