先輩、私のこと好きになってくれますか?





「大翔!遂に彼女連れてきた!?」



黒髪を腰までストレートに伸ばしている女の人が、中に入ってきてそう言った。



「違うよ。後輩。」



「じゃあ、部活のマネージャー?」



今度はショートヘアで前髪を編み込みしている元気そうな美人さんがそう言った。



「マネージャーは募集してないから違うよ」



「どうやって知り合ったのよ?」



最後に大翔先輩のお母さんがそう言って、
先輩がため息を吐いて、ちょっと待って…と言って私の方を見た。



「ごめんね、紹介するね。

まず、髪の毛結んでるのが俺の母さん」



「ふふ、亜紀です。
いつも大翔がお世話になってます。」



「わ、私の方こそ…ご迷惑ばかりおかけしてしまってます…!」



お、お母さんに…見えない。





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