【短】《私出来番外編》 また新たな一欠片
優し過ぎるが故、こうやって“甘い”と捉えられてもムリも無いセリフを無自覚にポンポン吐くのだ。


私としては嬉しいが、もし他の女の子が勘違いする様な事があったら……負けない。


あの騒動の時、どれだけ一緒にいたい人と一緒にいられない事がツライ事なのか、私は嫌という程学んだ。


だからライバルが現れても、絶対勝ってやるのさ!!ハハッ!!


「一流……これからも私と一緒にいてね…………」


一流に抱きしめられたまま呟くと、目がなれてきたのか一流の顔がボンヤリと暗闇に浮かび上がっていた。


「蕾が望むなら、いつまでも」
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