エリート上司に翻弄されてます!










「お、お邪魔しまーす……」


恐る恐る中に入るとふわっと何かいい匂いがした。あ、これ乾先輩の匂いだ。この人花みたいな匂いするんだよな。
結局促されるまま来てしまったけどいいの、かな……?


「こっちきてー」


そう言って電気を付ける先輩を追うように部屋に足を踏み入れる。
男の人の部屋なんて滅多に足を踏み入れないが想像していたよりも物が整頓されていて驚いた。


「き、綺麗にしてるんですね」

「当たり前だろ。見た目だけが美しい男なんて結局は見た目だけだからな。身も心も、そして自分が暮らす部屋までも綺麗であることが真のイケメンというものだ」

「なんか褒めて損しちゃいました」

「こっちー」


この人の耳は自分に都合のいいことしか通さない仕組みになってるのかな。もういいけど。
私は乾先輩に従うように後を付いていくと物置で彼が棚から何かを降ろしていた。


「おっ、綺麗だな。埃も被ってない」

「何ですかそれ?」

「客用の布団一式。たまに弟が泊まりに来るから置いてんの」

「弟さんがいるんですね」

「うん、弟も俺に似てイケメンだよ。まぁ、俺の美しさには負けるがな」

「先輩ってそういうこと言ってないと死ぬの?」


本当5分だけでも息止めてて貰いたい。



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