エリート上司に翻弄されてます!
しかし言われるままついてきてしまったけどこれでいいのか私。
いくら会社の先輩でも乾先輩はれっきとした男である。
恋人でもない男の人と一つ屋根の下で泊まるだなんて。
いくら乾先輩がナルシストでウザくて苦手な人だとしても。
私はそんなことをぐるぐると考えていると彼はどう解釈したのかわしゃわしゃと私の髪の毛を掻き混ぜる。
「よーし、腹が減ったか。特別に俺が作ってやろう」
「え、先輩って料理作れるの?」
「酷い奴だな。俺を誰だと思ってんの?完全無欠のイケメン乾恵剛だよ?正しい食生活こそ日々の美しさの元となる。俺は独り暮らしを始めてからというもののコンビニ飯やインスタント食品に頼ったことないからな」
口調は相変わらずイラつくものであったが言っていることは正当である。
私は面倒くさいときは簡単に済ませてしまうこともあるから乾先輩に何だか負けた気分を味わった。
色々あったから疲れてるでしょ?、と最後は優しく頭を撫でられてリビングにあるソファーに座ることを促された。
それを見て乾先輩が自分のことを本当に年下の女の子としか見ていないことが分かり、何だか安心した。
暫くソファーに座って待っていると乾先輩が作った料理を運んできた。
白ご飯に白菜と豆腐のお味噌汁。焼き魚に副菜が2個ほどあってサラダも付いてあった。
私よりも全然上手くて何も言えない。