エリート上司に翻弄されてます!
「じゃあ早く髪の毛乾かして寝ちゃいましょう。私薬準備するんで」
私は自分と入れ違いに彼の体を脱衣所へと押し込んだ。
熱があるのに無理をさせてしまったことを後悔しつつ、私は彼が食べたご飯の食器を片付ける。
何だか本当に乾先輩の家に帰ってきたみたいだ。
いつもこんな感じで家事をしてきた。
このまま家に戻っても、何も変わらないのかな。
「(返事って……)」
告白の返事なの?それともまだここにいるっていうことを伝えることなの?
乾先輩はどうして欲しいんだろう。
私は、一体どうしたいの。
彼は髪の毛を乾かし薬を飲むと「少し横になるね」と寝室へと消えていった。
私は食器を洗い終わるとすることもなくソファーに座ってテレビを眺める。
暫くすると小牧から連絡があった。
『今日は泊まるの?』
そのメッセージに私は顔を上げて時計を見た。
時刻はもう10時を回っていた。
長居をしてしまったと腰を上げるとそれに返信をする。
「(今この状態でここにいるわけにはいかないんだ……)」
中途半端な気持ちじゃ乾先輩だって納得してくれないだろう。
私は寝室の扉の前で立ち止まるとこの前彼から言われたことを思い出した。