エリート上司に翻弄されてます!




私はここで見守ることしかできない。
ここにきて私は無力だ。

そう落ち込んでいると彼の手が私の頭に乗った。


「綾瀬はここで成功を祈ってて」

「……」


はい、と返事をすると彼が私を安心させるように微笑んだ。
そして彼が会議室へと消えていくのを見送ると両手を合わせてただただ祈った。

どうか、どうかお願いします。
乾先輩の熱意が伝わりますように。

彼がしてきたことが全て無駄になりませんように。


「(先輩、頑張ってください……)」


私はここにいます。




15分後、乾先輩が会議室から外へと出てきた。


「それでは今後とも宜しくお願いします」

「あぁ、頼むよ。君の会社には期待しているからね」

「はい、今回は本当にありがとうございました」


彼は相手が他の社員さんと握手を交わすと頭を下げる。
私も立ち上がると深く頭を下げた。

下を向いていると私が見つめていた床に影が出来た。




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