エリート上司に翻弄されてます!





*****





休日の間に乾先輩に掛けた電話の数はもう何回か途中から数えるのをやめてしまった。
どんどんと自分がストーカーになっているようで不安になっていく。

どうして出てくれないんだろう。
仕事が忙しいにせよ、取れそうな夜とかにも電話をしているんだけどな。

これって本人に聞くまでもなく私はもう嫌われてるって認識でいいのかな。


「で、凹んでるんだ……」

「……」


休日明け、小牧の声を聞きながら私はテーブルに俯せていた。


「そんだけ繋がらなくてよく心折れなかったね」

「途中から意地になっちゃって……」

「もしかしたら向こうで何かあったのかもよ?そっちの心配するくない?」

「……」


でも電話を取らない理由っていうのがちゃんとあるから、その可能性を信じられないのだと思うし、彼に何かあったなんて恐ろしいことも考えたくない。
事実、こちらにはそんな連絡も入ってきてないし。

日高さんの言う通りに彼の話を聞いて、そして自分の気持ちを伝えるのが1番手っ取り早いとは思うけど、その手段ですら遮られている今、私が出来ることって何なんだろう。
もしかしてこのまま岡山まで行けって言われてるのかな。


「でも今日で出張終わりでしょ?明日には会えるじゃん」

「……」




< 293 / 343 >

この作品をシェア

pagetop