エリート上司に翻弄されてます!
「綾瀬ー?手伝おうか?」
「っ……だ、大丈夫です!」
「ん?そう?」
私が遅いからか宮根さんが心配そうにやってきた。
私は仕事中にスマホを触っていたことがバレたくなかったのでそれを棚の上へと置いた。
「もう直ぐに戻りますよ」
「今日は本当に仕事溜まってるんだからねー」
「地獄ですよね……」
やっぱり今日は残業回避不可能みたいだ。
私は若干白目を剥き掛けながらも何とか精神を保った。
決めた、今日仕事終わったらラーメン食べる!
絶対食べてモチベーション上げていかなきゃ。
私は「よし!」と彼女がいなくなった後に気合いを入れるも資料を持って部屋を出て行った。
パソコンの画面に集中していたからか、もう身体中が硬くなっている。
背伸びをしながら腕時計を眺めると夕方の6時を回りかけていた。
お腹空いたな、なんて多分言っちゃいけないんだろうな。
もう直ぐ定時だというのに帰りの支度をしている人はあんまりいなかった。
乾先輩はまだしも日高さんがいないっていうのは今回痛かったかもしれない。
けれど彼が帰ってきてこの状況を知ったら多分私は説教を受けるだろう。
それはそれで嫌だ。
私は次に入力する資料をテーブルの上から探していると「ん?」と首を傾げる。
私自分の携帯どこにやったっけ。
自分のバックの中やポケットの中を探すがどこにも見当たらない。