エリート上司に翻弄されてます!












家に帰ると鍵が開いていて「あれ?」と首を傾げる。


「おかえり深桜ちゃん」

「……」


部屋着姿の乾先輩が出迎えてくれて私は目を丸くした。


「は、早いですね」

「今日営業のあと直帰だったんだよねー」

「そうなんですか、……なんかいい匂いがする」

「あ、分かっちゃった?」


乾先輩がニヤリと口角を上げた。
私が「もしかしてご飯作ってくれてたんですか?」と言うと彼は「うん」と、


「いつも作ってくれてるからお返しね」

「そ、そんな、仕事終わりなのに……」

「深桜ちゃんだって仕事終わりじゃん。深桜ちゃんが大好きなラーメンってわけじゃないけど、恵剛くん特製スペシャルディナーだぜ」

「……」


ほわっと胸の中心があったかくなる。
夕御飯作って乾先輩の帰りを待っているのも私は好きだったけど、こうして家に帰ったら温かいご飯を作って大好きな人が待っていてくれるって凄く嬉しい。

好きな人が待っててくれるって、なんか凄いなぁ。


「え、深桜ちゃんなんか泣きそう!?」




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