エリート上司に翻弄されてます!





乾先輩も割り箸を割るとスープに麺を絡める。


「先輩もラーメン屋とか来るんですね、なんか意外」

「何でー、俺も普通にラーメン好きよ?」

「お洒落なイタリアンとか行ってそうだから」

「そりゃそっちも行くけどさ。俺は何を食べても絵になるからな」

「わー、この焼豚大きい!」


私は麺と一緒にスープを啜る。
今日仕事が長かったからこのご褒美は本当に嬉しいな。

変なことを口走る乾先輩を無視しながら箸を進めていると、


「まぁ、深桜ちゃんはイタリアンよりこっちの方が喜ぶかなって。正解だったみたいだね」

「っ……」

「ん、相変わらずうめー」


本当に私がラーメン好きとかどこの情報で知ったんだか。
一言も乾先輩の前で言ったことなかったのに。

それにさっきも私がパソコンでの作業が苦手なの知ってたし、その中でも苦手な部分を請け負ってくれたりした。
確かに入社当初からお世話になった先輩だから他の人よりは理解している部分は多いけれど、そこまで見ててくれてるとは思ってもいなかった。

もしかして乾先輩って理想の上司?
ナルシスト部分を抜いたら。

暫くして乾先輩は「しかしなー」と、


「折角の合コンなのに参加できなくて残念だったなー」




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