エリート上司に翻弄されてます!





先輩はそう言うと私の腕を掴んで歩き出す。
未だ状況を把握していない私は戸惑いながらも彼に引っ張られていった。













「先輩、今日は本当にありがとうございました」

「全く深桜ちゃんは真面目だなぁー」

「お礼はきちんとしろと親から躾けられてましたので」

「それにしては俺に冷たい時が度々あるよね」

「そんなことより先輩」

「そんなことより……」

「私がラーメン好きって何処で知ったんですか?」


ぱかっと割り箸を割ると目の前に座っていた乾先輩がふふんと鼻を鳴らした。


「何言ってんだよ、俺に分からないことなどない」

「こっち来てよかった」

「どんだけ好きなんだよラーメン」


だって美味しいじゃないですか、と私は運ばれてきた醤油ラーメンに箸を付ける。
お店は仕事終わりのサラリーマンだらけで男女のカップルなんて1人もいなかった。

普通女子ならラーメン屋に連れてこられたりなんかするとその相手の好感度とかは下がるんだろうだけど私はむしろこれでいい。
大好物であるラーメンを食べさせてくれるなら。


「わっ、美味しい」

「だろ?俺の行きつけ」




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