エリート上司に翻弄されてます!
顔を鏡の方へ向かされる。そこには彼が選んだワンピースを着る私が立っている。
そんな後ろには私の肩を掴む乾先輩がいる。
体の近さに驚くと私は手を振り上げてしまった。
その腕が彼の顔面に直撃する。
「ちょっ、俺の美しい顔に傷が!」
「着替えますから!」
私は乾先輩のことを振り払うと試着室へと戻った。
カーテンを閉めると胸を押さえる。
ど、どうしよう。
「(破裂しそう……)」
ていうか私乾先輩がやることなすことに振り回されすぎじゃないか?
3ヶ月も一緒に暮らしてて慣れたと思っていたけれど、こうやって外に出てみるとこれまた新鮮というか。
意識しまくっているというか。
乾先輩の顔がイケメンであるばかりに!
「(今すぐ不細工に整形してほしい……)」
そしたら性格ともマッチングするのに!
私が元の服に着替えて出てくると彼が真っ赤な顔でこちらを見る。
「あ、おかえりー」
「あの……顔すみません」
「大丈夫、俺の顔はいつだって美しい!」