エリート上司に翻弄されてます!
いつの間にか購入した服は彼が持ってくれているし。
意識してない内にちゃんとエスコートされてしまっている自分にムカつく。
前に小牧が乾先輩と擬似同棲してみたら?なんてことを言っててふざけるなって思ったけど、今私は彼の擬似恋愛的なことをしてしまっている。
駄目だ、深入りをしては。元に戻ってこれなくなる。
深桜、強い意志だけは絶対に捨てないで!
「あ、ちょっと家具屋寄っていい?」
「大丈夫です」
乾先輩に連れられてお店に入る。
ほぼこの階の3分の1程のスペースになるそのお店は広々としていて開放感に溢れていた。
乾先輩はソファーのエリアへと進むと、
「いやー、新しいの欲しいんだよね」
と、目の前のソファーの座り心地を確かめる。
「え、あるじゃないですか、大きいの」
「あれ実家のお古でさ、結構傷入ってんのよ」
「でもソファーって」
結構高いんじゃ、と値段が書かれた札に視線を移して驚く。
乾先輩が今座っているソファーはうん十万という値段だった。
あまりに自分とは程遠いその値段に引くと私は彼から退く。
「わ、私別の見てきますね。ゆっくりお選びください」
「了解ー」