エリート上司に翻弄されてます!
うん十万の皮のソファーを堪能する乾先輩を放って私は場所を移動する。
あんなのが家にあったら全然落ち着けないよ。
ベッドのエリアに移ると私はふうと腰を置く。
今は彼の家にあった来客用の布団で寝ているからな、ベッドが恋しい。
しかしそれと同時に自分の部屋で溺れていたベッドのことも思い出した。
どうしよう、あれって今後も使えるのかな。
そうなるとやっぱり新しいのを買わないといけないのだろうか。
私はゴクリと息を飲んで今座っているベッドの値段を確認する。
完全に頭にはさっき見たソファーのうん十万があってかなりビビっていたのだが、書かれている値段を見てホッと肩を撫で下ろす。
8万か、直ぐには無理だがなんとかなりそうな額だ。
「(他に安くて寝心地がいいのあるかも!)」
私は立ち上がってベッドを探すことにした。
色々な形のものがあるけどシンプルなやつがいいな。あと棚があったりすると助かる。
今朝、乾先輩に機能性にこだわりすぎだと言われたのを思い出して表情が硬くなる。
その中でも私はある1つのベッドに惹かれてその弾力性を確かめる。うん、申し分ない。
でもこれって実際に寝てみないと寝心地とかは分からないのね。
私は羞恥を覚悟してそのベッドの上に寝転がってみる。
体がベッドの中へと沈んでいくようだ。
これでさっきのよりも値段が安いなんて。
「(気持ちいい、眠れそうだ)」
さっきから乾先輩に振り回されて疲れていたせいか、一気に睡魔が襲いかかってきた。
いや、でもこんなところで爆睡したら流石に一生の恥だ。
と、私は上から視線を感じて目を開く。
体を起こして前を見ると、そこには黒髪の若い男性が立っていた。