エリート上司に翻弄されてます!












結局その後もあの黒髪の男の人が忘れられなくて買い物に集中することが出来なかった。
もう一生会わない人だからどうしようもないんだけど、だからこそ恥ずかしい。


「あ、綾瀬おはよう」

「宮根さん……」


顔色優れないけど、と指摘を受けて私は「ちょっと……」と苦笑いした。
宮瀬さんは私の3年先輩の女性社員。


「今週始まったばかりだよ?大丈夫?」

「大丈夫です、ちょっと心の傷が癒えなくて」

「傷?」


宮根さんに何があったのかと問い質されたが笑って流すだけにした。

と、


「そういえば岡山の支店からの助っ人、今日からだからよろしくね」

「え、もうそんな時期でしたっけ」

「そうそう、だから今日主軸のメンツいないじゃん?もう直ぐ来るらしいよ」

「確かに」


今日はいつもよりも人が少ないなと思っていたんだ。
岡山からの助っ人というのは岡山にある支店の店から企画に参加してもらう人が転勤してくることだ。

話は3ヶ月前から聞いていたから微かに記憶にはあるけど。


「(だから先輩あんなに早く朝出て行ったんだ)」




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