エリート上司に翻弄されてます!
どうしよう、あの話職場でされたりしたら。
私の株が落ちてしまうじゃないか。
それを考えるだけで怖くなり、私は胸を手を当てて気持ちを落ち着かせた。
すると彼は何かを思い出したように、
「じゃあアンタ、あの人と付き合ってんの?」
「あ、あの人?」
「乾さん、だっけ?」
サーっと彼の言葉で血の気が引いていくのが自分でも分かった。
私は日高さんの腕に掴むと必死になって呼び掛けた。
「違います!」
「え、でもあれ乾さんでしょ?一緒にいたじゃん」
「た、確かに一緒にいました。けど付き合ってはません!」
「……じゃあ単にデートしてたってこと?」
「それも違う!」
じゃあ何なんだよ、と言われて私もその返答に黙り込んでしまった。
何なんだよって、私が1番何なんだよって思ってるんだよ。
私と乾先輩の関係が1番分かってないのは私なんだもん。
「と、取り敢えず私と乾先輩はそういう関係じゃないんです。だからその話は忘れてくださいっていうか、誰にも言わないで欲しいっていうか」
「……言われたら困るんだ?」
「困るっていうか、何というか」