エリート上司に翻弄されてます!




どうしよう、あの話職場でされたりしたら。
私の株が落ちてしまうじゃないか。

それを考えるだけで怖くなり、私は胸を手を当てて気持ちを落ち着かせた。

すると彼は何かを思い出したように、


「じゃあアンタ、あの人と付き合ってんの?」

「あ、あの人?」

「乾さん、だっけ?」


サーっと彼の言葉で血の気が引いていくのが自分でも分かった。
私は日高さんの腕に掴むと必死になって呼び掛けた。


「違います!」

「え、でもあれ乾さんでしょ?一緒にいたじゃん」

「た、確かに一緒にいました。けど付き合ってはません!」

「……じゃあ単にデートしてたってこと?」

「それも違う!」


じゃあ何なんだよ、と言われて私もその返答に黙り込んでしまった。
何なんだよって、私が1番何なんだよって思ってるんだよ。

私と乾先輩の関係が1番分かってないのは私なんだもん。


「と、取り敢えず私と乾先輩はそういう関係じゃないんです。だからその話は忘れてくださいっていうか、誰にも言わないで欲しいっていうか」

「……言われたら困るんだ?」

「困るっていうか、何というか」



< 64 / 343 >

この作品をシェア

pagetop