エリート上司に翻弄されてます!
日高さんって煙草吸うんだ、知らなかった。
乾先輩が吸わない人だからちょっと見慣れないな。
私はそんな日高さんのことを見つめる大勢の女性の視線を察知した。
皆日高さんのことを見てる、煙草を吸ってる日高さんのことを。
やっぱりこう見たら日高さんって格好良いんだろうな。
背も高くてスタイルも良いし、体格もしっかりしてるし。
まぁ、私的には乾先輩の顔の方が好きだけど。
私は喫煙所に近付くとそのドアを軽く叩いた。
するとガラス越しに日高さんと目が合う。
目線でこちらに呼び寄せると彼は煙草の火を消して出てきてくれた。
「入ってこればいいだろ」
「煙草の匂いが服に付いちゃうのが嫌だったので」
「そうかよ。で、何?」
周りの人に見られているの、気付いていないのかな。
乾先輩ぐらい自意識過剰じゃないと駄目なのかもしれない。
「あの、日高さんの好きな食べ物って何ですか?」
「は?」
彼の表情がいきなり険しくなり、私は「おおう」と後ろへと退いた。
「んなこと聞きに来たのかよ」
「え、あ、課長からです!日高さんの歓迎会するから聞いてこいって」
「チッ、マジかよ」