エリート上司に翻弄されてます!




何でこんな人が多いところで絡んでくるの!
私は怒りしか湧かなかった。


「あの、重いんですけど」

「つい綾瀬の背中に惹かれてな」

「そんなのいらないし」

「で、何話してたの?」


うわ、この人に無視されると本当にムカつく。
日高さんはいきなり出てきた乾先輩に驚いているのか、軽くネクタイを直す素振りを見せる。


「別に、何も」

「えー?秘密?そんな話してたの?えっちー」

「……」

「先輩、日高さんに嫌われると面倒になりますよ」


一緒に仕事する機会多いんだし、と付け加えると彼は「それもそっかー」と私から離れる。
そして私たちの間に入ってきた乾先輩は驚いた顔で私を見た。


「てか、日高は俺のこと好きだし。一緒に仕事してて好意しか感じないし」

「何処から来るんだその自信」

「やっぱ俺の顔は男も魅了しちゃうっていうか?」

「見てください先輩、日高さん、引いてます」


この冷たい瞳を何故見ないのか。私を見るときよりも冷めてるよ。最早絶対零度を誇っているよ。
しかし私がそう言っても気が付かない馬鹿な乾先輩は再び日高さんに同じ質問をぶつける。




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