エリート上司に翻弄されてます!
乾先輩のオススメのラーメン屋は穴場なのか、ランチタイムだが4人分座るテーブル席は確保できた。
「わー、豚骨醤油だ」
「綾瀬、早く入っておいで」
4人掛けのテーブルで乾先輩と日高さんが隣に座り、その前に私と小牧が座った。
それぞれ注文を済ませると私は目の前に座る日高さんを見て口を開く。
「まさか日高さんが来るとは思いませんでした」
「タダ飯だからな」
「なんて現金なやつなんだ」
やれやれと溜息を付いた乾先輩が今度は小牧に語りかける。
「小牧ちゃんはどこで働いてるの?」
「人事です。だからあんまり接点無いんですけど」
「そんなことないよ、人事部のお陰で俺たちは仕事出来てるようなもんだから」
「……」
まるで開発部を代表とするかのような乾先輩の言葉に彼女は驚いた表情だった。
そして、
「乾さんって思ったより普通の人ですね」
「普通!?そんな!」
「あ、見た目は普通じゃないくらい格好いいですけど。深桜がいつも嫌な感じに言うので」