エリート上司に翻弄されてます!
小牧!?、といきなり話題に出されたことで私は彼女の肩を叩く。
すると乾先輩が「ほぉ?」とテーブルの上に肘をついた。
「それはどんな話かね、小牧くん」
「いやー、それがですね……」
「やめよ!この話!誰も得しない!」
「まさか綾瀬に陰口を言われてるとは、恵剛くん悲しい!まぁ、いないところで話題にするぐらい綾瀬は俺のことが好きだということだがな!」
「なんてポジティブなんだ……」
先輩のその前向きさにはいつも尊敬の念しか抱かれない。
隣にいた小牧がそんな私たちの会話を聞いてクスクスと笑いを堪えていた。
「本当に仲良いですね、2人」
「なんだかんだ、2年ぐらい一緒だしな」
「……」
乾先輩の言葉に日高さんがこちらを向いた気がする。
きっとあのことを意識させてるんだろうなと私は彼から目線を外した。
すると私たちのテーブルにラーメンが運ばれてきた。
特に豚骨醤油が好きな私は食べてもいないのにもう口の中が美味しかった。
いただきます、と割り箸を割るとまずはスープをいただいた。
「日高も岡山からとか大変だなー」
「元から独り暮らしだったんで住むとこ変わったぐらいですけど」
「なんか方言とかないの?」
「特にないです」