エリート上司に翻弄されてます!
乾先輩の言葉にこれでもかというぐらい塩対応の日高さん。
食べてるラーメンは豚骨醤油のはずなのに聞いているだけで口の中がしょっぱくなってきた。
でもなんか、これはこれで合いそうだな。いいコンビかもしれない。
日高さんは大変かもしれないけれど乾先輩のことは任せておこう。
うんうんと心の中で頷くと今度は麺をすすった。
「日高さんってー、彼女とかいるんですかー?」
「っ……」
小牧の発言に私は麺を喉に詰めた。
なんてことを聞いてるんだと目線をやると彼女が耳元でコソッと呟いた。
「だって日高さん、意外と人事の女子には人気よ?その人の情報持ってても損はないでしょ」
こ、このゴシップガールが。
ていうかこんな話日高さんが話してくれるとは思えないんだけど。
そう思った通り小牧の質問に彼は麺を持ち上げたまま曇った表情で固まっていた。
隣の乾先輩は興味があるようで「お、俺も聞きたいなそれ!」と子供のような目で日高さんのことを見つめていた。
確かに日高さんに彼女がいるのかは気になるけど、顔怖いし口悪いけど本当は優しいところとかギャップでやられてしまいそうな女子いそうだし。
私にはいつも性格悪いけど彼女の前だとまた違ったりするのだろうか。
結局私までもが興味津々で見てしまい、日高さんは軽く睨むと麺を口に運んだ。
「いないけど」
「え、そうなんですか?」
「なんか文句あんの?ついでにアンタもいないよな」
「あ、ありません。ていうかなんで私にいないって決め付けるんですか!?」