エリート上司に翻弄されてます!
「あ、深桜ちゃんだ」
「っ!?」
そう微笑む乾先輩に思わず腹パンを入れる。
おうふっと彼はお腹を押さえた。
「待って、良いところに入ったよ今の」
「馴れ馴れしく名前を呼ばないでください」
「俺たちの仲だろー?」
「酔ってます?」
「まだ一口も飲んでないでーす」
目の前でピースを繰り出してくる彼から逃げるように避けると「待ってよ」と後ろからのしかかられた。
お酒の匂いと香水の香りが混じり合った。
「ねー、さっき俺のこと見たでしょ。何で?」
「っ、は!?」
「俺のこと気になる?」
「あ、あれは水川先輩とちょっと先輩の話してたからで」
「話ってどんな?俺が格好良いって?」
耳元で質問攻めに遭い、嫌でも顔が赤くなってしまう。
私は力強く彼の体を押してその場から離れると、
「せ、先輩が鬱陶しいって話ですよ!」
と言いのけた。