深夜1時のラブレター
今日もまた、曖昧な返事しか出来ないであろう自分に不甲斐なさを感じつつ、仕事を片付けロビーに向かった。
――――と、
「久しぶりだね、あいちゃん」
「……え?」
私を待っていたのは、日野さんだった。
驚きのあまり声も出ない。
そんな私に彼は何とも言えない表情で微笑み、こっちに来るように手招きをした。
「びっくりした?」
「そりゃ、もう!……お元気でしたか?」
「見ての通り、元気元気」
最後に会った時から少しも変わらない、いや、万年寝不足の顔がなくなりすっきりとしているかな。
バナナこそ手に持ってないものの、彼はここのお気に入りだったフルーツジュースを飲んでいる。
その姿を見て、彼はやっぱりここ――ラジオ局が似合っていると思った。
「日野さん、会社に復帰されるんですか?」
「え?いやいや、そんなことしないよ」
「じゃぁ、どうして」
「そりゃ、あいちゃんに会いに来たに決まってる」
「私に?どうして――?」
「うん。渡したいものがあってさ」
日野さんはそう言って、小さめの段ボール箱をテーブルの上に置いた。その中には手紙のようなものがたくさん入っている。