そこにいた

「大丈夫。何も考えないで・・・・・・」




そう言いながら亮先生は、私の額に手を当てた。






その手に集中して、無になった。














どのくらい経ったのか、気付くと看護師さんは皆いなかった。






側いるのは亮先生。







「焦るなよ。」







突然、医者ではない亮先生が現れた。






私は驚いて亮先生を見た。







「焦っても何も解決しないだろ。」







「だって・・・・・・もう終わりだよ。」







「何が?」






「試験、受けれないよ。」







そう思うと無になっていた心は再び試験のことばかり。






涙が出てきた。






「受けたいって言ってた看護学校。






二回試験あるから。」






え?






「一次とは勉強科目が違うけど、なんとかなる。」






「もう無理だよ・・・・・・。」






本当に無理だよ。
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