Disposable
半ば強引に、村の中に押し入って来る一個小隊。

「何よアンタ達!横暴よ!」

ハルは見張り台から降り、兵士達と押し問答になるが、兵士達は聞く耳持たない。

まるで盗賊のように民家を荒らし、家の中を引っ掻き回し、村人達を押し退ける。

嘗て世界統一政府軍の侵略に対抗して戦ったタスクフォースとは思えない。

正規軍にあるまじき行いだった。

やがて。

「小隊長!」

兵士の1人が叫ぶ。

「見て下さい!」

彼が見つけたのは、枯れ井戸の底に隠してあった銃火器や弾薬の数々だった。

「…女、どういう事だ?」

ハルの隣に立ち、問い掛ける上級下士官。

ハルは苦々しい表情を浮かべるのみ。

最早言い訳のしようもない。

ハル言う所の『只の村』に、こんなに大量の武器が隠されている筈がない。

「武器は全て没収。村人は全員連行だ。抵抗する者は発砲して…」

言いかけた上級下士官の顔面に。

「がはっ!」

ハルは不意打ちの裏拳を叩き込んだ!

そして大きくよろめいた上級下士官の腰のホルスターから自動拳銃を引き抜き。

「ぎゃっ!」

周囲に立っていた兵士達3人を素早く撃つ!

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