虹色研究部 - ニジケン -
*****


「絶対にこっちよ!」


「スタイリストは俺だ。お前はヘアメイクだけしてればいいんだよ」


部室の扉を開けると、和田先輩と蘭先輩が、何かを押し付け合いながら揉めていた。


「おはようございます」と恐る恐る声を掛けると、私の登場に気付いた二人は、勢いをそのままに、グッと詰め寄ってきた。


「「どっちがいい!?」」


声を揃える二人の手には、それぞれ服が握られている。

目力の強い二人にジッと見つめられると、堪らず萎縮してしまう。


「えっと……これは?」


「乃季がコンテストで着る服のことで揉めてたみたいだね」


國枝先輩は、和田先輩の持っていたオフホワイトのシフォンワンピースを取り上げると、私の身体に当てる。
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