※小悪魔男子が可愛すぎて困る!
暇前提ですか、はい、そうですとも。
「ひ、暇人って!玲くんもじゃん!だから私に電話かけてきたんでしょ?」
『聞いてた?俺は、今まで“部活”だったの。だから、残念ながら希望ちゃんとは一緒じゃないだなー』
異常に“部活”が強調されていて、よろしくない!
意義ありだよ!
「用事がないなら切りますよ。さような...『待った』
さっきまでとは違い、急に真面目な声になった玲くん。
その変わりように、電話とはいえ、ビクッとなってしまう。
「な、何?」
『ねぇ、のんちゃん。俺とデートしよ?』
いつもと違う呼び方。
違う声...。
たったそれだけなのに、相手は玲くんなのに...
顔が赤くなるのが分かる。
「れ、れれれ玲くん!誘う相手間違ってるよ?」
私の言葉に、電話からクスッと言う笑い声が聞こえてきた。