※小悪魔男子が可愛すぎて困る!


見習いはしませんが、さすがっす。


いや、その前に私は部活に入ってませんけど。



どちらにせよ、私には好都合。



不安をランドセルに詰め込んだ1年生のように、屋上へ向かう。



「…で?話って?」



屋上に着くと、単刀直入に聞いてくる玲くん。



フェンスに寄り掛かるように座る玲くんの隣に、ゆっくり腰を下ろす。



「はい、まぁ結城くんの話なんですけど」



「ふっ…大丈夫。それ以外期待してなかったから。で、琉李がどうしたの?」



「一応確認なんですが、玲くんと結城くんっていつからの付き合いですかね?」



「んー、小学校の時からかな。それがどうかしたの?」



小学校の時からなら、資料室で見た結城くんの本当の姿を知っているはず。



「私、実は知っちゃったんです。結城くんの素顔」



「へぇー、琉李の素顔ねー……って、え?!みたの?」



「見たというか、ハシゴから落ちた私を助けてくれたせいでと言うか…。とにかく、見ました」





< 25 / 405 >

この作品をシェア

pagetop