※小悪魔男子が可愛すぎて困る!


どこか少し、申し訳なさそうに微笑む結城くん。



確かに、会話をしてくれなかった時は落ち込んだりとかもしたけど…



元々私が勝手に話しかけてただけだから仕方がないと無理やり割り切るようにしてた。



でも結局、私は結城くんのことを何も知らなくて自分のことしか考えてなかったんだ……。



中学の時と言い高校に入ってからみんなから無視されたり、ひどい事言われたりして…人が信じられなくなるのも無理はない。



「…………」



無神経なことをしていたな、と反省していると、結城くんは優しい声で言葉を続けた。



「キミと関わるようになって、段々と栗花落のことを忘れていく自分が怖くなったんだ。



栗花落とこの前あった時だって、感情的にならないで自分を抑えてられたし、別になんとも思わなかった。



それで、あの時思ったんだ。あぁ、恋なんて時間が経てば冷めるものなんだ…って。だから、キミへの感情も一時的なもので忘れられると思ってた」





< 361 / 405 >

この作品をシェア

pagetop