イケメン副社長にほだされました


真司に拉致されて、かれこれ20分くらいたった。
何度話しかけても、うんともすんとも言わないので私も黙っていることにした。


逃げ出さないようにか、中央線側を走り続けるこの男が憎らしい。


高級車だけあって車内はすごく静かだ。
すごく居心地が悪いはずなのに、そこまでそう感じないのはこの立派なシートのおかげだろうか。


背中に感じる上質な革の感覚。

この感覚には覚えがある。
私が熱を出したときだ。



そう思い当たったとき、やっと車が停まった。

周りをみると、どうやらここは少し高台にある公園の駐車場のようだった。

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