イケメン副社長にほだされました


「俺の母親は、俺が物心ついた時から男を取っ替え引っ替えしていて、とうとう俺が小学校に上がる頃に男と出て行った。それがあってから、女を信じられなくなった。」


あまりにも衝撃的な話で言葉が出てこない。

でも、真司の体温が感じたくてハンドルに置いてあった右手に自分の手を重ねた。


「沙耶香が母親とは全然違うって分かってたはずなのに、沙耶香を失うのが怖いって思えば思うほど言えなくなった。悪い。」


「…そうなんだ。私、自分のことばっかりで全然真司のこと見えてなかった。」


結局私達、自分のことしか見えてなかったんだ。

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