イケメン副社長にほだされました


それでも断りきれなかった真司は時間になると無言で準備をしていた。


薄手のカットソーに白のプリーツスカートを合わせた至って普通の格好の私を、会場である居酒屋まで連れてきた真司はまだ眉間に皺を寄せて、お店の前で佇んだまま動かない。


「真司、ここまで来たんだから入ろうよ。」


そういって無理やり背中を押すと、渋々足を動かし始めた真司は本当にこの場が嫌らしい。


入った店内は、居酒屋と言ってもお洒落な雰囲気でなかなか素敵なところ。


今度二人でも来たいな、と思っているうちに真司が店員さんに幹事さんの名前を伝え、そのまま案内される。


着いた場所は、個室だ。

下に収納された靴の数を見て、怖気づいてしまう。


中はきっと、10人ちょっと。
真司の会社に勤めている人も、確か20人いかないほどだったはず。


もしかして、会社の人ほとんどが来てるんじゃない?

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