お面妖狐 〜覚醒妖狐と沖田総司〜 Ⅱ
「お母さんお母さん、
沖田君に覚醒の話を」
「あらやだ。ありがとうお父さん♪
じゃあ、覚醒について話しましょうか?
ちょっとみんな白夜の事お願いね?」
「「は〜い♪」」
こっそり外から覗いていた子狐にお母様は
声をかけて汗を流して苦しんでる白夜さん
を頼んだ。
子狐は手早く水を染み込ませたタオルで
汗を拭き取ったりしていた。
「ちょっとちょっと。沖田君?
白夜の事は気になるだろうと思うけど、
覚醒も白夜の事にふっかぁぁぁく関わって
いるのよ?
きちんと聞いとかないといけないわよ?」
「あぁ!す、すいません」
じっと白夜さんを見ていたらお母様に
そう言われてしまった。
「じゃあ話すわね?」
「は、はい」
僕は、一言も聞き逃さないようにお母様の
声に集中した。
「覚醒はね、神の本来の力。
まだ白夜が持ってる力はこんな物じゃないの。
その力を引き出すのが覚醒。
神の力を借りて封印されてる力を開放する事。
それは妖狐の姫だから出来る事。
勿論私も妖狐の姫だったから出来たわよ?
でもね、多分白夜は私以上の力を持ってる。
私より力が凄いもの♪」
お母様よりも凄いって…。
お母様の力は見たことないけど、
親よりも凄いってやっぱり凄い事かもしれない。