囚われた瞳【琴子さんanother story】番外編2UP
いつの間にか眠ってしまったみたい。

目が覚めると、部屋は真っ暗だった。ベッドの中にいる。

晴?そうだ…晴と、カレーを食べてて、私は…どうしたんだっけ?

時間を確認しようと、ベッドからはい出し、サイドテーブルに手を伸ばす。


ぐにゃり…

「きゃ…て、えーーっ?」

ベッドの、すぐ脇に転がる黒い塊を踏んで慌てる。

「…やあ、起きた?」

モゾッと、黒い塊が動いて、しゃべった。

「は、晴ですか?」

まさか…

「ぶっ!何それ。晴ですよ?」

「ごめ…私、酔ってしまって…その、何か変なこと言わなかったかな?」

ヤバい。落ち込んで、わめき散らした気がする。

「ああ、すげー変なこと言ってた」

恐る恐る晴の方を見る。
暗闇に目が慣れてきて、晴の表情が怒ってるのが分かった。


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