囚われた瞳【琴子さんanother story】番外編2UP
気丈に振る舞っていても、無意識のうちに晴のことを考えてしまってた。

今日の午後便で、晴は日本を発つ。

見送りに行くつもりだった。でも、



「間に合わない?どういうことだ?」

苛立つような岬編集長の声が響く。

「そうか…分かった。何とか間に合わせてほしい」


チャッ…

何があったんだろう…

「青山、ちょっと来い」

今の原因…私?

「この広告の担当は、青山だったな?」

岬編集長が指をさすのは、海外アーティストのLIVE公演だ。

「はい。チェックしました」

嫌な汗が流れる。

「予約開始の日にちが間違ってる」

「……っ!」

「印刷をストップさせた。ページの差し替え作業を依頼した」

「私も!私もやります。差し替え作業」

晴、ごめん。見送りに行けない。

晴に電話を入れるも、留守電のまま。

「いってらっしゃい。待ってます」

留守録に入れ、電話を切った。




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