囚われた瞳【琴子さんanother story】番外編2UP
シェムリアップは遺跡の街、晴がいる街…


嫌!晴……

グラリ…視界が歪んだ。

意識を手放す直前に見えたのは、慌てたように駆け寄る岬編集長の姿だった。





『ただいま、結衣。元気だったか?』

「晴?無事だったの。良かった…」

『メール見てくれた?タ・プローム、凄いだろ?』

「うん。迫力あるね。実物を見てみたい」

『じゃあ、結衣も行こうよ』

「あ、待って。晴、私も…」

『何してるんだよ…しょうがないなあ』

「待って…晴、待ってよ」

手を伸ばしても、晴に触れるどころか、その姿がどんどん遠くなる。

「いやーーーっ!」



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