囚われた瞳【琴子さんanother story】番外編2UP
栄養剤の点滴を打たれ、翌日の午前中に退院した。

支払いを済ませ、病院の外へ出ると、黒いセダンにもたれた岬編集長がいた。

いつもスーツ姿しか見たことが無かったから、黒いシンプルな縄編みニットにジーンズの岬編集長はレアものだ。

「み…岬編集長?」

「今日から、うちに来る約束だろう。まず青山のマンションに送る」

「…はあ」

私を送り届け、荷物と一緒に私を岬編集長の家に連れて行くつもりらしい。



・・・・・



「それだけか?少ないな…」

数日分の服と身の回りの物を詰め込んだ鞄を、岬編集長は、ひょいと持ち上げた。

しばらくして、車は閑静な住宅街の中にある一軒家の前で止まった。

けっして新しくはないが、綺麗に手入れされた家だ。

サザンカの垣根が、真っ直ぐに切り揃えられている。











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