囚われた瞳【琴子さんanother story】番外編2UP
そんな私の表情を読んだのか、荻野君が、

「ここから3駅行った街のお惣菜屋さんで買ってきたんだよ。あとで行ってみる?」

「行く、行く!行きたい…あっ、でも荻野君は午後も撮影するでしょ?」

私がいたら邪魔じゃん…

「今日の撮影は終了。朝の三宝寺池を撮りたくて、ここに来てただけだから」

そう言って、緩やかに口角を上げた。

納得いく写真が撮れたんだろう。晴れやかな表情をした荻野君だ。

「いい写真が撮れたんだね」

自分のやりたい事を仕事にしてる荻野君って、すごいよ。

才能があって、いつも笑顔の荻野君だけど、いつもいい写真が撮れるとは限らない。
思うような写真が撮れない時もあるだろう。でも、荻野君が沈んでる時を見たことがない。

「荻野君って、すごいね」

思わず、そんな言葉が漏れた。
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