囚われた瞳【琴子さんanother story】番外編2UP
荻野君が、私を好き?

「……っ」

「あのっ!返事は今すぐじゃなくていいから。たまにでいいから、俺のこと考えて!」

落ち着いた雰囲気から、ガラリと変わり、慌てたように荻野君が早口で言う。

「あの…」

「青山さんを泣かせるつもりなんか無かったんだ。ごめん…突然…」

そう言いながら、荻野君が私の頬に手を触れてくる。

あ…私は泣いてるんだ。

「荻野君、違うの。嬉しいの。私も荻野君のことが好きだから、だから…」


ぎゅうぅ…

抱きしめられた。


「それは本当?青山さんも、俺と同じ気持ちってこと?」

頭上から、荻野君の絞り出すような声が聞こえた。

「うん。ずっと好きだったけど、私なんか何の取り柄もないし、年上だし、対象外だなって…」

< 99 / 171 >

この作品をシェア

pagetop